Learn Quick Start

  • Version
    1.0.0
  • Author
    Exastro developer
  • Release date
    2021/11/09
  • Last modified
    2022/05/09

はじめに

QuickStartについて

はじめに

本書は、Exastro EPOCH(以降、EPOCHと表記する)の導入方法ならびに簡単な使い方をチュートリアルを用いて説明します。

以降の説明および手順は、EPOCH_v1.0.0に準拠した内容であることに留意ください。

QuickStartの全体図

QuickStart全体図

(※1)本クイックスタートでは手順を簡素化するため1つのKubernetesクラスタ上で構成します。

QuickStartを実施するPC環境ついて

QuickStartの手順を実施するにあたってのPCのソフトウェアは以下の通りです。

QuickStart手順

前提条件

環境
  • Kubernetes環境が構築されていること
  • PC環境から外部インターネットに接続できること
  • PC環境にGit for Windowsがインストールされていること
アカウント
  • アプリケーションコードを登録するGitHubのアカウントが準備されていること
  • Kubernetes Manifestを登録するGitHubのアカウントが準備されていること
  • コンテナイメージを登録するDockerHubのアカウントが準備されていること

EPOCHインストール

Learn 導入手順 Install編の手順でインストールを実施します。

リポジトリ準備

使用するリポジトリについて

本クイックスタートで使用するリポジトリは以下の通り
  • アプリケーションコード用リポジトリ
  • IaC用リポジトリ(Staging環境用)
  • IaC用リポジトリ(Production環境用)

リポジトリイメージ

アプリケーションコード用リポジトリの準備

サンプルアプリケーションのリポジトリをforkして使用します。

アプリケーションコード用リポジトリの準備01

ブラウザにてサンプルアプリケーションのURLを表示する

https://github.com/exastro-suite/epoch-sample-app

サンプルアプリケーションの画面から「Fork」を押下して、アプリケーションコード用リポジトリを作成する

fork実行

「Fork」押下後にGitHubのサインインを求められたときはご自身のGitHubアカウントでサインインしてください。

アプリケーションコード用リポジトリをcloneする

アプリケーションコード用リポジトリをPC環境にcloneします。 例としてコマンドプロンプトでは、以下の通りとなります。

cd "[clone先のフォルダ]"
git clone https://github.com/[Githubのアカウント名]/epoch-sample-app.git
cd epoch-sample-app
git config user.name "[GitHubのユーザ名]"
git config user.email "[GitHubのemailアドレス]"

ここでcloneしたローカルリポジトリを使って、チュートリアルを行います。

IaCリポジトリの準備

アプリケーションコード用リポジトリの準備02

Manifestを格納するGitリポジトリを2つ用意
  1. ブラウザにて自身のGitHubのアカウントでGitHubにサインインします。
  2. アカウントメニューから「Your Repositries」を選択します。
  3. 「New」を押下、以下の値を入力し「Create repositry」を押下します。
  • Repositry name
    • epoch-sample-staging-manifest
    • epoch-sample-production-manifest

リポジトリ準備手順

使用するリポジトリができたことを確認

自身のGitHubのアカウントに以下の3つのリポジトリが作成されたことを確認します。

  • epoch-sample-app
  • epoch-sample-staging-manifest
  • epoch-sample-production-manifest

使用リポジトリの確認

Gitトークンの払い出し

後述するチュートリアル(アプリケーションコードリポジトリの登録)で使用するため、 Gitトークンの払い出しを行います。

  1. ブラウザにて自身のGitHubのアカウントでGitHubにサインインします。
  2. アカウントメニューから「Settings」を選択します。
  3. Account settings画面から「Developer settings」を選択します。
  4. Developer settings画面から「Personal access tokens」を選択し、「Generate new token」ボタンを押下します。
  5. New personal access token画面でNote(任意の名称)、Select scopesを全て選択し「Generate token」ボタンを押下します。
  6. 表示されたトークン (ghp_***) を後に使用しますので控えてください。

Gitトークンの払い出し手順

Manifestテンプレートファイルの準備

Manifestテンプレートファイルのダウンロード

EPOCHにアップロードする2つのManifestテンプレートファイル(「api-app.yaml」と「ui-app.yaml」)をダウンロードします。

Manifestテンプレートファイルのダウンロード

ブラウザで以下のURLを表示する
ブラウザに表示されたManifestテンプレートを操作しているPCに保存する

テンプレート保存方法

IaC 用リポジトリとダウンロードする Manifest の関係
  • ダウンロードしたManifestテンプレートファイルは、環境差異の部分をパラメーター化しています。
  • EPOCH にて環境ごとの値をパラメーターに設定、 IaC リポジトリに commit & pushします。 (後述するManifestパラメータ入力で実際に設定します。)

Manifestテンプレートファイルのパラメータ

後述するチュートリアルでは5つのパラメータを編集していきます。 編集対象となるパラメータはManifestテンプレートファイルについてを参照ください。

以上で事前準備は完了しました
ワークスペース作成へ進みましょう!

ワークスペース作成

ワークスペースを作成し、CI/CDの準備をしましょう。

ワークスペース

ワークスペース

EPOCHでは、1つの開発環境をワークスペースという単位で管理します。
ワークスペース作成では、画面から入力された情報をもとに、各アプリケーションへ必要な情報を登録し、CI/CDの準備を行ないます。

ワークスペースイメージ

CI/CDについて

CI/CDとは

アプリケーションの開発~リリースまでの一連の作業を自動化し、アプリケーション提供の頻度を高める手法です。

CI(継続的インテグレーション)

アプリケーションコードの変更を起点に、ビルドやテストの実行といった開発者の作業を自動化する手法を指します。

CD(継続的デリバリー)

実行環境へのリリースまでを自動化する手法を指します。

CI/CDのイメージ

CI/CDイメージ

DevOpsとは、ソフトウェアの開発担当と導入・運用担当が密接に協力する体制を構築し、ソフトウェアの導入や更新を迅速に進めること。
“Development”(開発)と“Operations”(運用)の略語を組み合わせた造語。
出典:IT用語辞典

EPOCHのCI/CD

EPOCHのCI/CD

EPOCHのCI/CDの流れを、下図に示します。
本QuickStartでは、「staging環境」と「production環境」の2つの環境を使用します。

EPOCH CI/CDイメージ

※1:「Staging環境」or「Production環境」を選択して実行(後述するStaging環境へのDeploy実行およびProduction環境へのDeploy実行
※2:選択した環境に沿ったパラメータをテンプレートにセット
※3:テンプレートに環境ごとのパラメータをセットしたもの
※4:実行環境(StagingまたはProduction )へデプロイ

EPOCH起動

ブラウザで以下のURLに接続する

https://[インストール先のIPアドレスまたはホスト名]:30443/

EPOCH画面

画面右上のアイコンを押下し、新しいワークスペースを作製します。

ワークスペース作成

ワークスペース基本情報

ワークスペース名を入力します。

ワークスペース名入力画面

項目 入力・選択内容 説明
ワークスペース名 EPOCHクイックスタート 作成するワークスペース名
備考 なし 作成するワークスペースの説明や備考

アプリケーションコードリポジトリ

アプリケーションコードリポジトリの情報を入力します。

アプリケーションコードリポジトリ情報入力画面

項目 入力・選択内容 説明
ユーザ名 (自身のGitHubのアカウント名) GitHubのアカウント名
トークン (自身のGitHubのトークン) GitHubのトークン
(事前準備 Gitトークンの払い出しを参照)
GitリポジトリURL https://github.com/[GitHubのアカウント名]/epoch-sample-app.git アプリケーションコードをforkしたリポジトリのURL

パイプラインTEKTON

TEKTONに設定するパイプライン情報を入力します。

パイプラインTEKTON情報入力画面

項目 入力・選択内容 説明
ビルドブランチ main,master ビルド対象のアプリケーションのGitHubのブランチ
ビルドDockerファイルパス ./api_app/Dockerfile アプリケーションのDockerfileのパス
Unit test起動コンテナイメージ python:3 Unit testの起動に使用するイメージ
Unit test起動コマンド ./api_unit_test.sh Unit testを起動するためのコマンド
Unit testソースディレクトリ /app Unit testのソースのディレクトリ

レジストリサービス

ビルド後のイメージ登録先(レジストリ)情報を入力します。

レジストリサービス情報入力画面

項目 入力・選択内容 説明
ユーザ名 (自身のDockerHubのアカウント名) DockerHubのアカウント名
パスワード (自身のDockerHubのパスワード) DockerHubのパスワード
イメージ出力先 [DockerHubのアカウント名]/epoch-sample-api
※ユーザ名入力後に表示される内容を修正してください。
DockerHubのイメージ出力先のパス

パイプラインArgo CD

ArgoCDに設定するDeploy先の情報を入力します。

ArgoCD情報入力画面

環境1:Staging環境
項目 入力・選択内容 説明
環境名 staging デプロイ環境の名前
Namespace epoch-sample-app-staging デプロイ先のNamespace
環境2:Production環境
項目 入力・選択内容 説明
環境名 production デプロイ環境の名前
Namespace epoch-sample-app-production デプロイ先のNamespace

IaCリポジトリ

マニフェストの登録先となるリポジトリ情報を入力します。

IaCリポジトリ情報入力画面

項目 入力・選択内容 説明
GitリポジトリURL https://github.com/[GitHubのアカウント名]/[各環境のリポジトリ].git 各環境のmanifestリポジトリのURL
(事前準備 IaC用リポジトリの準備を参照)

ワークスペース作成

すべての入力が完了しましたら【ワークスペース作成】ボタンを押下します。

ワークスペース作成画面

これでCI/CDパイプラインが構築されました
チュートリアルを実践してCI/CDパイプラインを体験してみましょう!

チュートリアル

CI/CDの流れを体験してみましょう。

チュートリアルの概要

CI/CD開発シナリオ

チュートリアルでは以下のシナリオに沿って、CI/CDの手順を実施していきます。 本QuickStartで作成するECサイトは、サンプルアプリケーションを用いてコード修正からデプロイまで実施していきます。

チュートリアルの概要(1/2)

チュートリアルの概要(2/2)

サンプルアプリの構成

サンプルアプリの構成

サンプルアプリケーションは、UIとAPIの2つで構成されております。

サンプルアプリの構成

チュートリアルの流れ

CI/CDの流れ

本説明では、サンプルアプリケーションをStaging環境、Production環境へDeploy、その後アプリケーションコードの修正 を行い、Staging環境、Production環境へのDeployする手順を説明していきます。

CI/CDの流れ

Manifestテンプレートファイルについて

Manifestテンプレートファイル

サンプルアプリケーションのManifestテンプレートファイルは、UIとAPI用の2つが用意されています。 環境一致を考慮した上での可変部分を変数化したテンプレート形式となっています。 可変部分は後述するManifestパラメータで値を設定します。

Manifestテンプレートファイル

※変数名は、image、image_tag、param01~param20で設定できます。

それでは1回目のCI/CDの手順を実行してみましょう!

1回目のCI/CDの流れ

Staging環境へのDeploy

1回目のCI/CDの流れとして、アプリケーションコードのCommit&PushからStaging環境へのDeploy、CD結果確認までの手順は以下の通りとなります。

Staging環境へのDeploy_1

アプリケーションコード Commit & Push

git commit & push により 初回デプロイするコンテナイメージを作るための CI パイプラインを実行します。

Commit&Push

PC環境にcloneしたアプリケーションコード用リポジトリでCommit & Pushする

例としてコマンドプロンプトでは、以下の通りとなります。

cd "[clone先のフォルダ]"
cd epoch-sample-app
echo "first build" > dummy.txt
git add .
git commit -m "first build"
git push origin master

※ git push時に認証情報を求められた場合は、自身のGitHubアカウント情報を入力してください。

Pushが完了すると、パイプラインTEKTONで設定されたCIパイプラインが自動的に動き出します。

TEKTON実行中

 CIパイプラインの結果を確認していきましょう

CI/CD実行画面の表示

ワークスペース画面のCI/CD実行タブを選択し、CI/CD実行画面を表示します。

CI/CD実行画面の表示

【POINT】
・高速開発に必要なCI/CD環境を一元的に提供する
・アプリケーションコードのコミット&プッシュだけで、CI/CDパイプラインを実行可能(GitOps)

CI結果確認

CI結果確認_1_1

アプリケーションコードのビルド結果を確認

CI結果確認_1_2

それでは実際にCI結果を確認してみましょう

パイプラインTEKTONの結果確認

TEKTONのパイプラインを実際に確認し、ビルドが正常に終了したか確認する

TEKTONの結果確認

静的解析・Unit testの結果は実行結果の詳細から確認できます

静的解析の確認はSonarQubeで行います。SonarQubeのログイン情報は後述の「各ツールのログインに必要なユーザ情報の確認」を参照ください

【POINT】
・CI/CDのステータスを各CI/CDツールを介さずに一括で確認可能
・スムーズな状況確認・DevOpsを実施

コンテナイメージのタグ名の確認

レジストリサービスの画面を開き、ビルドしたコンテナイメージのTagを確認する

コンテナイメージのタグ名の確認

ここで確認したイメージのTagは、次の手順で, Manifestパラメータ(api-app.yamlのimage_tag)に手入力が必要になるため控えておいてください

※今後、パイプラインで生成されたimage_tagは選択できるように変更する予定です

Manifestテンプレートアップロード

Manifestテンプレートアップロード_1

ダウンロードしたManifestテンプレートをアップロードする

Manifestテンプレートアップロード_2

Manifestテンプレートファイルの準備でダウンロードしたManifestテンプレートファイルをアップロードする

Manifestテンプレートアップロード_3

Manifestパラメータ

Manifestパラメータ_1

Deployに必要なManifestパラメータを入力

Manifestパラメータ_2

Manifestパラメータ入力

入力内容に従って、Manifestパラメータを入力

Manifestパラメータ入力_1

ui-app.yaml
項目 入力内容(staging) 入力内容(production) 説明
{{ param01 }} 1 3 レプリカ数
{{ image }} exastro/epochsampleappui exastro/epochsampleappui コンテナイメージ
{{ image_tag }} master.20210708183910 master.20210708183910 コンテナイメージのタグ
{{ param02 }} 31001 31003 ブルーグリーンデプロイ用のブルー面のポート番号
{{ param03 }} 32001 32003 ブルーグリーンデプロイ用のグリーン面のポート番号

※ui-app.yamlのimage_tagは事前にビルドしたコンテナイメージのものを使用しています。
※今後、image、image_tagの入力については選択項目に変更する予定です。

【POINT】
・宣言的IaCの環境依存パラメータをシステム上で管理
・CD時に自動的にパラメータ反映したIaCをコミットする

タブを切り替えてapi-app.yamlにも入力する

Manifestパラメータ入力_2

api-app.yaml
項目 入力内容(staging) 入力内容(production) 説明
{{ param01 }} 1 1 レプリカ数
{{ image }} [Dockerhubのアカウント名]/epoch-sample-api [Dockerhubのアカウント名]/epoch-sample-api コンテナイメージ
{{ image_tag }} [レジストリサービスで確認したimageのタグ名] [レジストリサービスで確認したimageのタグ名] コンテナイメージのタグ
{{ param02 }} 31002 31004 ブルーグリーンデプロイ用のブルー面のポート番号
{{ param03 }} 32002 32004 ブルーグリーンデプロイ用のグリーン面のポート番号

Staging環境へのCD実行

Staging環境へのDeploy実行_1

CD実行で、Staging環境へDeployを実行

Staging環境へのDeploy実行_2

Deploy先の環境を選択して実行する

Staging環境のCD実行

Staging環境へのCD実行が完了しました
CD実行結果を確認してみましょう

Staging環境のCD結果確認

Staging環境のCD結果確認_1

CDの実行結果を確認

Staging環境のCD結果確認_2

CD の流れは以下の通り
  • IT-Automation
    • manifestのパラメータ部分にManifestパラメータ入力で入力した環境ごとの値をセットしたmanifest (IaC) を生成
    • github へ commit & push
  • ArgoCD
    • IaC をもとにしてデプロイ

Manifestファイルの生成確認(Staging環境)

IT-Automationの結果確認画面から、IaCリポジトリへのManifestファイル登録が正常に終了したか確認する

Manifestファイルの生成確認

パイプラインArgoCDの結果確認(Staging環境)

ArgoCDの結果確認画面から、kubernetesへのManifestの反映が正常に終了したか確認する

パイプラインArgoCDの結果確認

設定値に誤りがある等によりデプロイが失敗した場合、以下のようなアイコンが表示されます。

ArgoCD失敗パターン

Deployされたサンプルアプリケーションを確認してみましょう

Staging環境のサンプルアプリケーション確認

ブラウザで以下のURLに接続し、デプロイしたサンプルアプリケーションを表示する
http://[Kubernetes masterノードのIPアドレスまたはホスト名]:31001/front-end.html

Staging環境のサンプルアプリケーション確認

続いてProduction環境へDeployしてみましょう

Production環境へのDeploy

Staging環境へDeploy後、以下の内容でProduction環境へDeployします。

Production環境へのDeploy_1

Production環境へのCD実行

Production環境へのDeploy実行_1

CD実行で、Production環境へDeployを実行する

Production環境へのDeploy実行_2

Deploy先の環境を選択して実行

Production環境のCD実行

Production環境へのCD実行が完了しました
CD実行結果を確認してみましょう

Production環境のCD結果確認

Production環境のCD結果確認_1

CDの実行結果を確認

Production環境のCD結果確認_2

Manifestファイルの生成確認(Production環境)

IT-Automationの結果確認画面から、IaCリポジトリへのManifestファイル登録が正常に終了したか確認する

Production環境でのManifestファイル生成確認_1

パイプラインArgoCDの結果確認(Production環境)

ArgoCDの結果確認画面から、kubernetesへのManifestの反映が正常に終了したか確認する

Production環境でのパイプラインArgoCDの結果確認_1

Deployされたサンプルアプリケーションを確認してみましょう

Production環境のサンプルアプリケーション確認

ブラウザで以下のURLに接続し、デプロイしたサンプルアプリケーションを表示する
http://[Kubernetes masterノードのIPアドレスまたはホスト名]:31003/front-end.html

Production環境のサンプルアプリケーション確認

1回目のCI/CDの流れはここで完了です
続いて実際にアプリケーションコードを修正しDeployされるまでの2回目のCI/CDの流れを実行してみましょう!

2回目のCI/CDの流れ

Staging環境へのDeploy

2回目のCI/CDの流れとして、アプリケーションコードを修正してCommit&PushからStaging環境へのDeploy、CD結果確認までの手順を説明します。

Staging環境へのDeploy_1

アプリケーションコードの修正

アプリケーションコードを修正して、2回目のCI/CDを実行していきます。 チュートリアルでは、画面に通貨(ユーロ)の表示追加を行います。

PC環境にcloneしたアプリケーションコード用リポジトリの、以下のファイルをコードエディタで修正します。

修正対象①:api-app/data/currency.json
{
    "YEN": {
        "symbol"    :   "\\",
        "formatter" :   "{price:,d} 円(税込)"
    },
    "USD": {
        "symbol"    :   "$",
        "formatter" :   "{symbol} {price:,.2f} (Tax Included)"
    },
    "EUR": {
        "symbol"    :   "",
        "formatter" :   "{symbol} {price:,.2f}"
    }
}

修正対象_1

修正対象②:api-app/data/rate.json
{
    "USD": 110.56,
    "EUR": 134.15
}

修正対象_2

アプリケーションコード Commit & Push

修正した内容をCommit&Pushします。

Commit&Push

例としてコマンドプロンプトでは、以下の通りとなります。

cd "[clone先のフォルダ]"
cd epoch-sample-app
git add .
git commit -m "通貨追加(EUR)"
git push origin master

※ git push時に認証情報を求められた場合は、自身のGitHubアカウント情報を入力してください。

CI結果確認

CI結果確認_1_1

アプリケーションコードのビルド結果を確認

CI結果確認_2_2

パイプラインTEKTONの結果確認

TEKTONのパイプラインを実際に確認し、ビルドが正常に終了したか確認する

TEKTONの結果確認_2

コンテナイメージのタグ名の確認

レジストリサービスの画面を開き、ビルドしたコンテナイメージのTagを確認する

コンテナイメージのタグ名の確認

ここで確認したイメージのTagは、次の手順で, Manifestパラメータ(api-app.yamlのimage_tag)に手入力が必要になるため控えておいてください

※今後、パイプラインで生成されたimage_tagは選択できるように変更する予定です

Manifestパラメータ設定

Manifestパラメータの設定のイメージタグを更新する

Manifestパラメータ_1

Manifestパラメータ設定_2

Manifestパラメータ(image_tag)の修正

Manifestパラメータで、staging, production環境のイメージのタグ名を修正する

image_tagの修正

api-app.yaml
項目 入力内容(staging) 入力内容(production) 説明
{{ image_tag }} [レジストリサービスで確認した最新のイメージのタグ名] [レジストリサービスで確認した最新のイメージのタグ名] コンテナイメージのタグ

Staging環境へのCD実行

CD実行で、実際にStaging環境へDeployする

Staging環境へのDeploy実行_1

Staging環境へのCD実行_2

Deploy先の環境を選択してDeployを実行

CD実行指定_1

Staging環境へのCD実行が完了しました
CD実行結果を確認してみましょう

Staging環境のCD結果確認

Staging環境のCD結果確認_1

Staging環境のCD結果確認_4

Manifestファイルの生成確認(Staging環境)

IT-Automationの結果確認画面から、IaCリポジトリへのManifestファイル登録が正常に終了したか確認する

Staging環境でのManifestファイル生成確認

パイプラインArgoCDの結果確認(Staging環境)

ArgoCDの結果確認画面から、kubernetesへのManifestの反映が正常に終了したか確認する

Staging環境でのパイプラインArgoCDの結果確認

Deployされたサンプルアプリケーションを確認してみましょう

Staging環境のアプリケーションの確認

ブラウザで以下のURLに接続し、デプロイしたサンプルアプリケーションを表示する
http://[Kubernetes masterノードのIPアドレスまたはホスト名]:31001/front-end.html

Staging環境のアプリケーションの確認

続いてProduction環境へDeployしてみましょう

Production環境へのDeploy

Staging環境へDeploy後、Production環境へDeployする流れを説明します。

Production環境へのDeploy_1

Production環境へのCD実行

CD実行で、実際にProduction環境へDeployを実行

Production環境へのDeploy実行_1

Production環境へのCD実行_2

Deploy先の環境を選択してDeployを実行

CD実行指定_2

Production環境へのCD実行が完了しました
CD実行結果を確認してみましょう

Production環境のCD結果確認

CDの実行結果を確認

Production環境のCD結果確認_1

Production環境のCD結果確認_4

Manifestファイルの生成確認(Production環境)

IT-Automationの結果確認画面から、IaCリポジトリへのManifestファイル登録が正常に終了したか確認する

Production環境でのManifestファイル生成確認_2

パイプラインArgoCDの結果確認(Production環境)

ArgoCDの結果確認画面から、kubernetesへのManifestの反映が正常に終了したか確認する

Production環境でのパイプラインArgoCDの結果確認_2

Deployされたサンプルアプリケーションを確認してみましょう

Production環境のアプリケーションの確認

ブラウザで以下のURLに接続し、デプロイしたサンプルアプリケーションを表示する
http://[Kubernetes masterノードのIPアドレスまたはホスト名]:31003/front-end.html

Production環境のアプリケーションの確認

以上でチュートリアルは終了になります。
お疲れ様でした。

付録

本資料中で行った内容の補足をします。

注意事項・制限事項

以下、現在のExastro EPOCHのバージョンでの制限事項となります。今後のバージョンで変更される可能性があります。

制限事項(今後対応する予定)

  • 現在は、アプリケーションコード毎のGitアカウントには対応しておりません。
  • レジストリサービスはDockerHubのみとなっております。
  • イメージ出力先以外の項目については次バージョン以降で対応予定です。
  • テンプレートで指定できる変数は、現在固定です。詳細は後述の「コラム」を参照してください。

注意事項

  • EPOCHをインストールすると、TEKTONもインストールされます。
  • EPOCHをインストールすると、Gitlabもインストールされます。
  • 変数は”{{ 変数名 }}”で指定した内容となります。

コラム:Manifestテンプレートと変数名

Manifestテンプレートをアップロードするとファイル内の定義文字が解析され、パラメータ入力できる状態になります。

コラム_Manifestテンプレートと変数名

{{ 変数名 }} の形式で記述された文字が変数として認識され、ユーザが入力できるようになります。
現在、EPOCHで使用できる変数名は以下の通りとなります。

変数名 説明
{{ image }} コンテナイメージ
{{ image_tag }} コンテナイメージのタグ
{{ param01 }} ユーザが自由に使用できる固定の変数名01
 
{{ param20 }} ユーザが自由に使用できる固定の変数名20(20が上限)

※ユーザ任意の変数名につきましては、今後対応する予定です

各ツールのログインに必要なユーザ情報の確認

静的解析の結果はSonerQubeより確認できます。またデプロイ時のジョブはExastro IT-Automationにて設定することができます。

以下のコマンドを実行する
kubectl exec -it deployment/epoch-setting-tools -n epoch-system -- bash /scripts/get-workspace-tools-account.sh [wowkspace_id]

必要に応じて以下のログイン情報を用い各ツールにログインしてください。

ログイン情報例

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