Kubernetes

Kubernetes を利用した Docker 版 Exastro OASE の導入方法について説明します。
非コンテナ環境における導入の場合には、オンラインインストーラオフラインインストーラ を参照して下さい。

前提条件

  • Kubernetes 環境が必要となります。

  • kubectl コマンドが必要となります。

  • git コマンドが必要となります。

コンテナ起動(簡易版)

kubectl コマンドを使い GitHub にある Kubernetes マニフェストファイルをそのまま利用する方法について説明します。
簡単にデプロイできる一方で、データの永続化に hostPath を利用しているため、可用性や保守性が低下します。

永続データ用のディレクトリ作成

永続データを格納するためのディレクトリを作成します。
# ボリューム作成(ワーカーノードで実施)
mkdir -p /tmp/oase/{business-central/data,logs,mariadb/data,rabbitmq/data,share}
chmod -R 777 /tmp/oase

デプロイ

Kubernetes クラスタ上に Exastro OASE をデプロイします。
kubectl apply -f https://raw.githubusercontent.com/exastro-suite/oase-container/main/kubernetes.yaml

コンテナ起動(カスタム版)

GitHub 上にある Kubernetes マニフェストを kustomize を利用してユーザ環境に合わせてデプロイする方法を紹介します。
環境に合わせたストレージやネットワークの設定ができる一方で、ストレージの調達などの事前の準備が必要となります。

Kubernetes マニフェストの取得

GitHub から Kubernetes マニフェストを取得します。
git clone https://github.com/exastro-suite/oase-container.git

設定ファイルの更新

環境に合わせてマニフェストファイルを修正します。
kustomize を利用する際には、 oase-container/kubernetes/overlays 配下に kustomization.yaml を配置します。

カスタム版のマニフェストファイルの適用

Kustomize を使いカスタム版のマニフェストファイルを Kubernetes クラスタに適用します。
cd oase-container
kubectl apply -k kubernetes/overlays

接続確認

以下のURLより、ログイン画面にアクセスしてください。
# HTTPS 接続の場合
https://<ip_address_or_fqdn>:<port>

# HTTP 接続の場合
http://<ip_address_or_fqdn>:<port>
Exastro OASE のログイン画面が表示されます。
../../../../_images/oase_login.png

図 2.14 ログイン画面

注釈

ログイン方法については、ログイン を確認して下さい。

環境情報

環境変数

設定名

初期値

説明

DB_ROOT_PASSWORD

Ch@ngeMe

MariaDB の root パスワードを指定します。

DB_HOST

mariadb

Exastro OASE が利用する MariaDB のFQDN(IPアドレス)を指定します。

DB_PORT

3306

Exastro OASE が利用する MariaDB の接続ポートを指定します。

DB_DATABASE

OASE_DB

Exastro OASE が利用する MariaDB のデータベース名を指定します。

DB_USER

OASE_USER

Exastro OASE が利用する MariaDB のユーザ名を指定します。

DB_PASSWORD

Ch@ngeMe

Exastro OASE が利用する MariaDB のユーザのパスワードを指定します。

BUSINESS_CENTRAL_ENDPOINT

central:8080

Exastro OASE が利用する Business Central のエンドポイント+ポート番号を指定します。

KIE_SERVER_ENDPOINT

server:8080

Exastro OASE が利用する KIE サーバのエンドポイント+ポート番号を指定します。

JBOSS_USER

admin

Exastro OASE が利用する Business Central のユーザ名を指定します。

JBOSS_PASSWORD

admin

Exastro OASE が利用する Business Central のユーザのパスワードを指定します。

MQ_HOST

rabbitmq

Exastro OASE が利用する RabbitMQ のをFQDN(IPアドレス)を指定します。

MQ_USER

admin

Exastro OASE が利用する RabbitMQ のユーザ名を指定します。

MQ_PASSWORD

Ch@ngeMe

Exastro OASE が利用する RabbitMQ のユーザのパスワードを指定します。

MAIL_SMTP

{}

Exastro OASE が連携するメールサーバの情報を設定します。

INTERVAL_TIME_<ANY>

10

バックヤード系処理の処理間隔

RABBITMQ_DEFAULT_USER

admin

RabbitMQ のユーザ名を設定します。

RABBITMQ_DEFAULT_PASS

Ch@ngeMe

RabbitMQ のユーザのパスワードを設定します。

MARIADB_ROOT_PASSWORD

Ch@ngeMe

MariaDB の root パスワードを設定します。

MARIADB_DATABASE

OASE_DB

データベースの名前を設定します。

MARIADB_USER

OASE_USER

データベースに接続するユーザ名を設定します。

MARIADB_PASSWORD

Ch@ngeMe

データベースに接続するユーザのパスワードを設定します。

MARIADB_ROOT_HOST

%

MariaDB に root ログイン可能なホストを設定します。

KIE_SERVER_LOCATION

http://kie-server:8080/kie-server/services/rest/server

KIE サーバのエンドポイントを指定します。

KIE_SERVER_CONTROLLER

http://business-central:8080/business-central/rest/controller

KIE サーバコントローラのエンドポイントを指定します。

KIE_MAVEN_REPO

http://business-central:8080/business-central/maven2

Maven リポジトリのエンドポイントを指定します。

コンフィグファイル設定

なし